貸賃工場のメリットとデメリットを比較
貸賃工場・レンタル工場は大きな初期投資を用意することなく工場の運営を開始することができる便利なサービスです。
そのメリットを求めて多くの人々が貸賃工場を利用していますが、しかし貸賃ならではのデメリットもまた存在します。
あくまでも自分で建てる工場と貸賃工場は似て非なるものであるため、その違いをよく踏まえておかなければならないのです。
貸賃工場のメリット
貸賃工場を利用する最大のメリットは、何よりも初期投資が安く済むことです。
新しく工場を建てるとなるとまとまった金額が必要となってしまい、分割払いなどの制度を利用しても中々に大きな負担がかかります。
初期投資の金額を抑えつつ工場運営を開始できるのは見逃せないメリットと言えるでしょう。
また、税金を抑えられるのもメリットの1つです。
自社工場は保有している限り会社の財産として課税の対象となりますが、レンタルした工場に支払う家賃は経費として落とすことが可能です。
工場の規模によっては課せられる税額が膨大なものとなるため、それを抑えられるのは大きなメリットとなります。
貸賃工場のデメリット
デメリットの中で最もわかりやすいものは、長期運営した場合の金銭的な損失です。
短期的なレンタルならまだしも10年を超えてレンタルした場合、新規に工場を建設した時の建設費よりもレンタル料の累計額の方が高くなってしまいがちなのです。
小規模な工場であればこの損失は比較的小さいものとなりますが、大規模な工場の場合は、長く運営すればするほどに大きな損失が発生します。
また、レンタル工場は機材の導入などについて各種制限が課せられています。
事業内容によってはこの条件が厳しいものとなることもあるでしょう。
ある程度の大きさの工場をそれなりの期間運営するつもりであれば、初期投資を捻出してでも新築してしまったほうが最終的に安くあがることも多いようです。
最初のハードルこそ高くなってしまいますが、レンタルだけでなく新築も視野に入れて考えたほうが良いでしょう。